癌と痴呆の神頼み

癌サバイバーの母(81)を介護する父(85)、それを支える家族のブログです。

母の退院、父の異変

術後の経過は良好で、翌日から歩いてトイレに行ったそうです。結局、入院は10日間となりましたが、80歳と言う高齢であることを考えると、上出来でしょう。その間、毎日見舞いに行っていた父の献身ぶりにも頭が下がります。

そんな父の異変に最初気付いたのは、母の体力も回復し親戚一同で集まった会食の席でのこと。この席には1歳になる兄の孫、つまり母のひ孫も一同に会し、賑やかな宴席となりました。

地元で多少名の通った中華料理に舌鼓をうち、デザートの杏仁豆腐も食べ終わり、そろそろ出ようとした所、父が、

「デザートまだなの?」

と、真顔で聞いてきたのです。その時は母が

「さっき食べたじゃない。何バカなこと言ってるの。」

と、たしなめてその場は収まりました。

 

今思うと、あの時から父の異変は始まっていたのです。