母、緊急搬送!
8月某日、夏休みを利用した家族旅行を翌日に控え、早目に起床した朝、兄からの電話が、
「お袋が吐血した。いつもの病院に緊急搬送されたらしいんだけど、今から行けるか?」
抗ガン剤治療が順調に進んでいただけに、突然の知らせにショックを受けながらも車を走らせました。
「まだ早い。何とか無事で」
と、祈るしかありませんでした。
病院に着くと、憔悴しきった父。そして遅れて兄が。
主治医の話しによると、胃からの出血が止まらず、輸血を続けているとのこと。外科的な手術は体力的に無理なので、内視鏡で出血箇所を焼くことで出血が止まる可能性に賭けることにしました。
ICUでの処置が続くこと4時間あまり、ついに主治医から朗報が知らされました。出血が止まったのです。
その後、鼻や口に管を挿入された母と面会することが出来ましたが、生死の境を彷徨った姿に胸が熱くなりました。
今年の家族旅行は、前日キャンセルとなったことは、言うまでもありません。