癌と痴呆の神頼み

癌サバイバーの母(81)を介護する父(85)、それを支える家族のブログです。

主治医から聞かされた衝撃の事実

緊急搬送から2日後、妻と見舞いに行った際に、主治医から衝撃の事実を聞かされました。

 母の出血は胃に隣接する動脈が破裂した為で、内視鏡で止血出来たのは奇跡に近かったとのこと。やはり、祈りが通じた様です。

そもそもナゼ動脈が破裂したかと言うと、元々胃の周りのリンパ節にあった癌が、抗ガン剤で縮小していったのですが、その時癒着していた正常な細胞や血管を引き込んでしまったそう。母の場合は残っていた胃が引き込まれ、文字通り胃に穴が開いてしまったのです。

確かに以前から、「胃が痛い、胃が痛い」と言っていたので、その頃から異変があったのでしょう。

更にその後の主治医の説明は本当に辛いものでした。曰く、「胃の穴は、塞ぐことは出来ません。穴の外の癌細胞が壁となって、胃の内容物が他の臓器側に漏れ出すのをかろうじて防いでいる状態です。今後、口から固形物を食べることは出来ないでしょう。」

抗ガン剤が効き過ぎて胃に穴が開くなんて、そんな理不尽な話があるでしょうか。抗ガン剤治療をしていなかったら、好きな物を食べて家族や友人と楽しい時間を過ごせたかもしれないと思うと、本当に残念です。

 ここから、全ての栄養を点滴で摂取する母の生活が始まりました。